カッシーナとB&B Italiaが似ている理由|実は兄弟ブランドだった真相と違い
- Norifumi Hanada

- 6月8日
- 読了時間: 9分
「カッシーナとB&B Italia、どちらも憧れのイタリア高級家具だけれど、見た目も価格帯も近くて、正直なにが違うのかよく分からない」——そう感じている方は、決して少なくありません。
ショールームで並べて見ると、洗練されたフォルムも、上質な素材感も、どこか共通の空気をまとっています。それもそのはず。この二つのブランドは、もとをたどれば同じ一つの会社から生まれた“兄弟”だったのです。
この記事では、カッシーナとB&B Italiaが「似ている」と言われる本当の理由を、両ブランドの歴史をひもときながら解説します。そのうえで、それぞれの個性の違いや「あなたに向いているのはどちらか」、さらに今お使いの家具を無駄にせず賢く次の一脚へ買い替える方法までご紹介します。読み終えるころには、モヤモヤしていた疑問がすっきり晴れていることでしょう。


本記事のポイント
共通のルーツ:1966年に両者が共同設立した「C&B Italia」という出発点
重なり合う遺伝子:名匠マリオ・ベリーニと「デザインの工業化」という思想
個性の分かれ道:職人のカッシーナ、革新のB&B Italia
選び方の指針:ライフスタイル別・あなたに合うブランド診断
賢い買い替え術:今ある家具を資産化する関西の専門サービス
カッシーナとB&B Italiaが「似ている」最大の理由
結論から言えば、両ブランドが似ているのは、かつて同じ会社として歩んでいた時期があるからです。デザインの傾向やものづくりの哲学に共通点が多いのは、偶然ではありません。
1966年、すべては「C&B Italia」から始まった
物語の起点は1966年。家具職人だったピエロ・アンブロジオ・ブスネリは、当時としては革新的な「モールドポリウレタン製法」という新技術を生み出しました。ウレタンを型に流し込んで一体成型するこの製法は、従来の家具づくりの常識をくつがえすものでした。
この技術に出資し、ブスネリと手を組んだのが、すでに高級家具メーカーとして名を馳せていたカッシーナの創業者、チェザーレ・カッシーナその人です。二人の頭文字を取り、「C&B Italia(Cassina & Busnelli)」というブランドが誕生しました。革新的な技術とカッシーナの資本・ブランド力が結びつき、新会社はまたたく間にヒットメーカーへと駆け上がっていきます。
1973年、袂を分かちB&B Italiaへ
ところが、C&B Italiaの成長はあまりに目覚ましいものでした。ウレタンを主素材にしたソファは爆発的な人気を集め、その勢いは時に母体であるカッシーナの売上を脅かすほどだったといいます。
そして1973年、ブスネリはカッシーナが保有していた株式をすべて買い取り、独立を果たします。このとき社名を「B&B Italia」へと改め、現在まで続く独自の道を歩み始めました。つまりB&B Italiaは、カッシーナという大樹のもとで育ち、やがて自らの足で歩き出した存在なのです。両ブランドが似て見えるのは、こうした血のつながりがあればこそでしょう。
デザイナーも思想も重なる|二つのブランドが共有してきたもの
似ている理由は、創業の経緯だけにとどまりません。両ブランドは、世に送り出してきた“作品”の面でも深く交差しています。
名匠マリオ・ベリーニという接点
その象徴が、イタリアンデザイン界の権威マリオ・ベリーニの存在です。デザイン界最高峰の栄誉とされる「コンパッソ・ドーロ賞」を8度も受賞した彼は、カッシーナとB&B Italiaの両方に名作を残しています。
B&B Italiaでは、1972年発表のソファ「レ・バンボレ」や、モジュール式の名作「カマレオンダ」を手がけました。一方カッシーナでは、椅子「CAB」を生み出し、これはニューヨーク近代美術館(MoMA)に収蔵されるほどの評価を得ています。一人の巨匠が両ブランドを横断していたという事実は、二つが同じ美意識の土壌から育ったことを物語っています。
「デザインの工業化」という共通の哲学
もう一つの共通点が、“デザインの工業化”という思想です。優れたデザインを、職人の手仕事だけに頼らず、研究開発・生産・流通・販売までを統合的に管理して世に広める——この考え方は、戦後のイタリア家具を世界の頂点へと押し上げた原動力でした。
加えて両ブランドは、ミラノ近郊・北イタリアのブリアンツァ地域という、家具産業の集積地を背景に持っています。同じ風土、同じ時代、同じ志。これだけ重なれば、家具の佇まいが似てくるのも自然なことなのです。
では何が違う?カッシーナとB&B Italiaの個性の分かれ道
ここまで読むと「結局、中身は同じなの?」と思われるかもしれません。けれども独立から半世紀、両者はまったく異なる個性を磨いてきました。違いを知ることこそ、後悔しない一脚選びの鍵になります。
カッシーナ:職人の伝統と芸術性を極める
カッシーナは、ル・コルビュジエやジオ・ポンティといった巨匠の作品を忠実に再現・継承する「マスターズ・コレクション」に代表されるように、芸術性と職人の伝統技術を研ぎ澄ませてきたブランドです。一つひとつに宿る作家性や、長い時間をかけて磨かれた手仕事の質感に価値を置く方に、深く響きます。
B&B Italia:仕組みと革新でデザインを更新する
対するB&B Italiaは、デザイナーが創造性を最大限に発揮できる仕組みづくりと、絶え間ない技術革新に強みを持つブランドです。毎年売上の3%以上を研究開発に投資し続け、**「王道からあえて少しそらした小粋さ」**を魅力とする、玄人好みのポジションを確立しています。
一目でわかる比較表
比較項目 | カッシーナ | B&B Italia |
創業 | 1927年(C&B以前から) | 1966年(C&Bとして) |
個性 | 職人技・芸術性 | 革新・仕組み化 |
代表作の方向性 | 巨匠の名作を継承 | 最先端のモダン |
似合う空間 | 普遍的・格調高い | 洗練・エッジの効いた |
向いている人 | 王道の名品を愛でたい | 人と違う一脚を選びたい |
どちらが上ということはありません。「今はカッシーナ、次はB&Bも気になる」という感覚は、ごく自然な好奇心。両者は競い合う相手というより、イタリアンモダンという同じ頂を、別ルートで登り続けている存在なのです。
ちょっと待って、今お使いの家具はどうしますか?
さて、次の一脚をどちらにするか——夢が膨らんできたところで、一つ立ち止まって考えていただきたいことがあります。
それは、今お使いの家具をどうするのか、という問題です。
新しいソファに心を奪われると、つい見落としてしまいがちですが、買い替えには「今あるものを手放す」というもう半分の工程が必ずついてきます。そしてここに、多くの方が損をしてしまう落とし穴が潜んでいるのです。
買い替えで見落としがちな「今ある家具の価値」
「10年も使ったソファだから、もう価値なんてないだろう」——そう思い込んで、粗大ごみや引き取り処分を選んでしまう。これは本当にもったいない選択です。
カッシーナやB&B Italiaのような高級ブランド家具は、状態が良ければ新品価格の20〜40%程度で買い取られることも珍しくありません。数十万円で購入した一脚が、手放すときにもしっかりとした価値を持つ。これが量産家具との決定的な違いです。
ところが、一般的なリサイクルショップや引越し業者では、こうしたブランドの価値を正しく見抜けないケースがほとんどです。せっかくの名品が、二束三文で引き取られてしまう——そんな事態は、なんとしても避けたいものでしょう。
さらに従来の買い替えには、こんな面倒もつきまといます。
古い家具を処分してから新しい家具が届くまで、ソファのない空白期間が生まれる
処分と購入を別々の業者に頼むので、段取りが煩雑
「いくらで売れるか」が分からないまま、なんとなく手放してしまう

カグプロの「過去・現在・未来」一気通貫サービス
こうした買い替えのストレスを、まるごと解決するのがカグプロです。神戸・芦屋・西宮・大阪を中心に、高級ブランド家具に特化した買取・販売を手がける専門店として、これまで4,300件以上の取引を積み重ねてきました。
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① 過去|今ある家具を“資産”に変える
まずは、今お使いのカッシーナやB&B Italiaを正当に査定します。カグプロは高級家具専門だからこそ、ブランド価値を正確に評価。**「訪問前にお伝えした査定額を下回ることは99%ありません」**という、業界では珍しいお約束も、専門性があるからこそ可能なのです。
② 現在|次の一脚を、定価より賢く
カグプロは買取だけでなく、新品家具の販売も行っています。各高級家具ブランドとの取引
ネットワークを活かし、市場価格より有利な条件でのご購入が可能。①の査定額を“頭金”として充てれば、ワンランク上の一脚にも手が届きます。
③ 未来|次の買い替え価格まで“見える化”
そして、ここが他にはない強み。新品をご購入いただく際に、「◯年後に◯円で買取」という将来の価値レンジを提示します。次の買い替え時の金額が最初から分かっているので、計画的に、そして安心して選んでいただけます。
✅ 同時入れ替えで空白時間ゼロ:新しい家具の納品と古い家具の引取を同日・同時に対応
✅ 出張費・査定費・搬出費すべて無料:芦屋・西宮・神戸・大阪は当日対応も可能
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この①②③が一本につながることで、買い替えの実質的な負担額が大きく下がる。これがカグプロの「損しない買い替え」の正体です。
まとめ|似ているブランドだからこそ、賢い選択を
カッシーナとB&B Italiaが似ているのは、1966年に「C&B Italia」として同じ屋根の下から出発し、マリオ・ベリーニという名匠や「デザインの工業化」という哲学を共有してきた、いわば兄弟ブランドだから。そして独立後の半世紀で、カッシーナは職人の芸術性を、B&B Italiaは革新の仕組みを、それぞれ磨き上げてきました。
どちらを選んでも、後悔のない名品であることは間違いありません。だからこそ、次の一脚を心から楽しんで選んでいただくためにも、今お使いの家具の価値を正しく知ることから始めてみてはいかがでしょうか。
この記事が、あなたの理想のリビングづくりの一助となれば幸いです。
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